新年を迎え, 皆さまのご健康と幸いを そして「地に平和」を心からお祈り申し上げます。
一昨年, ドイツのハンブルクで特別研究期間中の輝雄のもとに青山学院を早期退職した純子が合流, 外国で初めて共にクリスマスを過ごしました。その後, 寒かった冬を今では思い出せないほど極寒の北海, バルト海沿岸を歩き, 雪の中に咲くクロッカスに春の訪れを知りました。研究室のセミナー合宿, ハーグでの国際学会参加, 友人との南ドイツへの旅, 日本からの来訪者と周辺の町やエルベ川沿いを散歩, 近くの植物公園の花散策, と仕事と楽しみに満ちた日々が駆け足で過ぎて行きました。また, 8月にまき子と友人が来て北海の干潟巡りができたこと, ハンブルク日本人教会員と親しく交われたことも感謝でした。
この間のドイツ体験をWeb-page「アルスター通信」に記しました。 http://subsite.icu.ac.jp/people/yoshino/
8月末に2人とも病気と無縁のまま帰国。 ICUでの多忙な仕事に適応すべく生活リズムを整えていた矢先の同時多発テロ事件でした。21世紀に抱いていた淡い希望がうち砕かれ, 世界も思想も今だ大揺れです。アフガン, 中東の平和を祈りつつ, 世界の動きと無縁な生活はありえないことを感じながら新年を迎えています。深刻な現実の中にあっても, 日々の課題に向かい合いながら, 一人の人間としてできることをして行くだけだ, とも思っています。
2002年 元旦